R4.7.29 ごみ処理施設見学②(粗大ごみなど)
【文・写真=ろいっこSDGs:杉井】
前半:粗大ごみ処理施設
中遠広域粗大ごみ処理施設(磐田市新貝59-1)
後半:し尿・浄化槽汚泥処理施設
袋井衛生センター クリーンピアあいの(袋井市愛野2961)
先日の可燃ごみ処理施設(中遠クリーンセンター)見学に続き、この日は袋井市の「出前Eco教室」の施設見学プログラムから2か所選んで、(1)中遠広域粗大ごみ処理施設と(2)袋井衛生センター(し尿・浄化槽汚泥処理施設)を見学しました。袋井市のマイクロバスで移動したので、いつも見ている街の景色を少し高い角度から眺める楽しみもありました。
(1)粗大ごみ処理施設
まず最初に、中遠広域粗大ごみ処理施設の職員さんからごみ処理方法のお話を聴きました。「ごみ」を「資源」に変えるために、様々な技術が開発・使用されていることを学びました。
こちらの施設では、粗大ごみの他にも「不燃ごみ」袋に入れて回収されたごみや、缶類、古紙、蛍光管(有害ごみ)の処理もされているようです。
特に子供達の注目を集めたのは、粗大ごみを破砕するための巨大なハンマーや、処理の過程で起こる発火トラブルなどを見守る管理モニターでした。驚いたのは、破砕によって発火しやすいリチウム電池などの混入が多く、最近は3日に一度くらい発火トラブルが起こっているというお話です。職員さん達が速やかに対応してくださるお陰で、安全に作業が進められています。
粗大ごみの搬入場所には、大きなマットレスや家具などが大量に一時保管されていました。この大量のごみをできるだけ「資源」に変えるように処理してもらえるのはありがたいことですが、やはりこんなに大量のものが「ごみ」として捨てられているのは心苦しかったです。
それに、できるだけ資源化されるとはいえ、全て資源化されるわけではありません。
粗大ごみから取り出されたプラスチック類など可燃ごみは、袋井市の「中遠クリーンセンター」に運ばれたり、資源化できない不燃ごみは森町の「最終処分場」に運ばれたり、電池や蛍光管内の有害物など特殊なごみは県外(長野県や九州など)まで運ばれるものもあるそうです。
なるべく資源化するように処理されるとはいえ、やはり物を買うときには「ごみ」のことまで考えて、長く大切に使って、ごみを減量していく必要があると強く感じました。
(2)袋井衛生センター クリーンピアあいの(し尿・浄化槽汚泥処理施設)
し尿や汚泥の処理も、私達の生活に欠かせない大切なものです。
最初は見学に乗り気でなかった子供達でしたが、こちらの施設では浄化装置を間近で見ることができたりして、予想以上に興味津々な様子で見学してくれました。
驚いたのは、どこを見て回っても全然臭いを感じなかったこと!
近隣に迷惑がかからないように、臭気対策が徹底されているそうです。
浄化した後に残った汚泥は、最終的には中遠クリーンセンターに運ばれるそうです。以前は堆肥化されていたそうですが、設備が老朽化して使えなくなってからは、コストの関係などでクリーンセンターに運ばれることになったそうです。
こういった衛生施設のお陰で私達の生活環境がきれいで安全に保たれていることに、改めて感謝することができました。
参加してくれた子供達と保護者の方々、ありがとうございました!!