R4.8.25 ボードゲームでSDGs学習
【文・写真=ろいっこSDGs:杉井】
袋井市では夏休み最終日だった8月25日、袋井西コミュニティセンターの広々としたホールで小学生のみなさんとSDGs学習講座を開催しました。
ろいっこSDGsの講座は袋井市の協働まちづくり事業として開催しているため市内の方を優先させていただいていますが、定員に余裕があれば市外の方にもご参加いただいています。今回も市外からご参加いただけて嬉しかったです。
また、子供達が学ぶ様子をぜひ大人にも見ていただきたいという想いから、会場内には小さい弟さん妹さんが遊べるスペースと玩具をご用意して親子参加を歓迎しています。
さて、学習会で使用したボードゲームは、「子供と大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」。ゲームを楽しみながらSDGsを体感的に学べる優れものです!!
今回は小学生1年生~6年生と、お母さんや市役所の職員さんなど大人にもプレイしていただきました。シンプルなルールなので1年生もプレイできる一方で、頭をひねって作戦を考えるので大人も本気になって楽しんでいる様子でしたよ。
このゲームは6種類の資源(木材、鶏肉、植物、鉄、レアメタル、石油)を上手に活用してアイテム(家、車、寿司、バーベキュー...などなど)を作成し、高得点を目指します。
ただし、これらの資源は<再生できる資源>と<再生できない資源>に分かれているのがミソです。
そして、個人の利益を優先する1ゲーム目と、他者と協力して持続的に豊かになることを目指す2ゲーム目を体験します。「奪い合い競争する世界」から「持続させるために協力する世界」に一変するのです。
https://www.sdgsgtp.com/cont1/main.htmlより抜粋:
2つの世界を経験し、自分自身の経験を比較することで、「持続可能な社会とはどういうことか」「なぜ持続可能な社会を作る必要があるのか(それが自分たちにとって何故必要なのか)」「持続可能な社会を作っていくために必要な姿勢やマインド」について、小学生から大人まで、理解を深められます。
ゲームのやり方は「Get The Poin 認定ファシリテーター」の近藤誠人さんが教えてくれました。
協力し合う2ゲーム目のでは、資源を上手に使って10年間(10周)持続できるようにプレイしますが、毎年「クライシス(危機)」や「サステナブル(持続)」として技術開発などがもたらされます。
なんと、最年少の1年生チームに「異常気象」という重大な危機が!!
...大人のアドバイスもなんのその(笑)。危機にもめげずにどんどんアイテムをそろえた1年生チームは、ついに資源を使い果たして破滅してしまいました。
今回、破滅したグループには特別にファシリテーターによる緊急支援がありました。
それに対して、「支援ってズルくない?」という素直なつぶやきが聞こえました。子供だけでがんばっていた4年生グループの中から聞こえたので、気持ちは良くわかります。でも...「じゃあ、もし支援しなかったら?」と問いかけてみました。最年少グループが悲しむ顔を見たらどう思うか?...放っておいたら暴動を起こして、戦争を仕掛けてくるかもしれないよ!...とか。そんな話をしてみたら、「1年生をサポートに行ってあげてたら破滅しなかったかもね」という発言が出たりして心があたたまる想いでした。
優勝は、大人のアドバイスもよ~く聞いてプレイした2~3年生チームでした。おめでと~★★★
高学年チームはきっと大人のアドバイスが少な目だったと思いますが、さすがの高得点でしたね★★★子供達だけでがんばった4年生チームはとっても悔しそうでした。がんばったからこその悔しさ!よく頑張ったね★★★
最後に、ゲームを振り返りながらSDGsについてのお話を聴き、子供達の感想を発表してもらいました。
資源を大切に使うこと、協力し合うこと、みんなが豊かになる世界を目指すこと...などなど、ゲームで体験したことを今後の日常生活の中でも思い出してもらえたら嬉しいです。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!!
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