R6.7.30 バイオガスを作ってみよう
【文=杉井弥生】
【写真=川畑久美子、資料の写真=杉井弥生】
7月30日(火)に豊沢コミュニセンター(ふれあい会館)にて、「ふくろい再エネを進める会」会長の大場正春先生を講師にお迎えして、「環境課題で自由研究:バイオガスを作ってみよう」講座を開催しました。
地球温暖化から「沸騰化」と言われるくらい、命がけの暑さにおそわれています。今年も静岡で40度を記録するほど!
どうしてこんなに地球が暑くなってしまったのでしょう?
それは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増え過ぎてしまったから。
このまま温室効果ガスが増えていくと、台風や集中豪雨が増えてしまいます。
温室効果ガスというと二酸化炭素がよく取り上げられますが、実はメタンが地球を暖める力は二酸化炭素の28倍もあるそうです。しかもこのメタンは、田んぼからも大量に発生しているそうです。
刈り取って放置された稲わらや雑草が土の中に放置されることで大量のメタンが発生するそうですが、このメタンをエネルギーとして利用する研究が袋井で行われたことがあるそうです(資料の「GETシステム」参照)。講師の大場先生はこのGETシステム研究に携わっていたそうで、今回の講座ではその仕組みをペットボトルを使った簡単な実験キットにして再現してくださいました。
(1)メタン捕集槽(ほしゅうそう)の組み立て
実験キットを組み立てて、メタンを集める装置を作りました。パイプラインがしっかり繋がったかどうかを確かめるために息を吹き込むとペットボトルが浮きあがり、子供達はとっても楽しそうでした。
(2)メタン発生槽(はっせいそう)の準備
講師の先生が田んぼから採ってきてくださった土に乾燥した稲わらを混ぜ、ペットボトルの中に入れ込みました。口が狭いペットボトルに入れ込むのは大変そうでしたが、子供達は泥遊び気分で楽しんでいる様子でした。
(3)メタン捕集槽と発生槽の仮接続
メタン発生槽に水を入れてしまうと持ち帰りが大変なので、講座では水を入れずに仮接続までを行いました。
その後、自宅での実験手順を学び、観察記録の書き方も丁寧に説明していただきました。
せひ自宅での観察に挑戦して、再エネやバイオガスの利用について考えるきっかけになればと願っています。