R6.8.2 施設見学:(株)リサイクルクリーン

【文=杉井弥生】
【写真=川畑久美子、杉井弥生】

8月2日(木)、バスに乗って袋井市村松にある(株)リサイクルクリーン袋井工場へ見学に行きました。

(株)リサイクルクリーンは産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)をリサイクルする工場で、袋井工場には静岡県下最大級の「自動選別ライン」があり、先進的な技術でごみを選別し、高いリサイクル率を達成しているそうです。工場内で動いている大きな機械や重機などを見学しながら、リサイクルについて学びました。


工場内には環境に配慮した様々な工夫がありました。
とても広い空間全体に霧(きり)がかかっていたのは、廃棄物処理で舞い上がる細かいほこりを押さえるためにミストを出しているからだそうです。それでも空気中に舞ってしまうほこりは吸引され、工場の外に集められていました。

選別されたごみは、各地のリサイクル工場に運搬されます。大量のごみを運搬しやすいように圧縮した様子なども見学しました。大量の発泡スチロールがとても小さく圧縮され、棒状のかたまりになったものを触らせてもらいました。想像以上に重くて、子供達はびっくりしていました。

リサイクルクリーンでは、ごみを有効利用するために「RPF」というものを製造しています。RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel:廃紙・廃プラスチック燃料)とは、ごみから取り出した廃プラスチックと木くず・紙くず・繊維くずを混ぜて小さく固めたもので、燃料として活用することができます。日本では石炭などの燃料を海外から輸入することが多いので、RPFを燃料として活用すれば、石炭を輸入するために使う輸送コスト(エネルギー)も節約できます。RPFを作っている工場は、静岡県内で数カ所、日本全国でも100カ所ちょっとだそうです。

私達の生活を便利で豊かにしてくれる産業活動の中で、日々たくさんのごみが生み出されてしまいます。リサイクルクリーンの工場には驚くほど大量のごみが搬入されていましたが、もしこれらのごみが全て燃やされていたら、どれほど環境にダメージを与えることでしょう。リサイクル技術と働く職員さん達のお陰で環境ダメージを少なくしてくれているのは、とてもありがたいことだと思いました。

参考:(株)リサイクルクリーン ホームページ
https://www.recycle-clean.co.jp/